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2013年1月17日木曜日

【書評】ノマドと社畜 ~ポスト3.11の働き方を真剣に考える

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初めてKindleで購入した本。450円也。この値段だから買ってみたというところもアリ。


年末のTV番組「ニッポンのジレンマ」を見たり、色々ネット界隈で見られる「ノマドブーム」がとても嫌いで嫌悪感を抱いていた僕にとっては、痛快な書籍でした。
そういえばその番組にはノマドの代表として安藤美冬さんが出てましたね。ノマドとして成功している人らしい。ぼくもあんどうさんみたいになりたいなー(棒
(知らなさすぎてすみません。彼女の本もいつか読んでみようとは思います。)

本の要旨をまとめるならば、
「3.11以降ノマドブームに拍車かかったけど、お前らなめすぎ。ホントのノマドはこういう奴らなんだよ!でも日本だったら会社に属しながらのノマド的働き方は賛成。あ、それでもノマドとして働きたいのであればこうなりなさい。」という、ノマドの厳しい現実を見せながら、最終的にはノマドになりたい人を応援するものでした。

筆者は、Twitterで悪口雑言を吐きながらも的を射た発言をするMay_Roma氏。なので、痛快でまっすぐな切り口を期待して今回は購入してみた次第。本の中では特に毒舌ではありませんでした。ですが、至極全うに分析していて色々と知らないこともたくさんあったので面白かったです。

以下は僕の感想。
ノマドってなろうとしてなるものではなくて、「結構俺のこと使ってくれる人が多いから、みんなと仕事するにはノマドになるしかないなー。」というある意味で消極的な選択肢だと思うんだよなぁ。能力がある仕事人だから、勝手に仕事も集まるし。企業に縛られたくないから…という理由でノマドになりたいのは十分にわかるけれども、ファーストキャリアとしてノマドになれる人、つまり自分の身ひとつでやっていける人って相当優秀で特殊能力がない限り無理なんじゃないか?(そしてそんなことをこの本でも書いてありました。)社会に出て仕事をしたことがないですから僕の意見は全く説得力がないものだけれども、ノマドブームとか起業ブームとか、煽られるだけ煽られて路頭に迷ってしまう人が出てしまうのはどうかと思うんだ。要は、ブームに煽られ、能力のない人が準備もせず「僕ノマドワーカー!仕事くれ!スタバでMacBook Airタタタターン!電源とWi-Fiのあるカフェなら詳しいよ!」とか言う人を量産しちゃうんじゃないかという心配がある、最近のこのブームを見ていると。あとノマドワーカーの人って黒縁眼鏡率高いと思う。

就職活動前の自分としては、それなりに「これからどういうキャリアを歩んで行こうかなぁ」と考えるきっかけにもなりました。そういう意味では良いのかもしれません。

あと、特筆すべきは450円という価格。分量と価格が釣り合っています。電子書籍で読むストレス(画面とかそういう意味で)でイライラする前に1時間くらいで読み終わる分量なのが素敵。そして内容もコンパクトにまとまっていて、読みやすいです。執筆なさるときはきっともっと言いたいこともあったのだろうけれども、きっと結構切り捨てて、重要なポイントに絞ったんだと思いました。

そういえば本の紹介をするのは初めてでした。あんまり読書をしないもんでして。でも、Kindle(in Nexus 7)は持ち運びに便利で読めてしまうし線引いた部分も一括して読めるので、読書量増えるかもしれない。実はもう1冊、買ってみてしまった。

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